国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 渓流内における樹林帯を活用した土砂制御効果の検討

作成年度 1999年度
論文名 渓流内における樹林帯を活用した土砂制御効果の検討
論文名(和訳)
論文副題 平成11年度(ダ-3)
発表会 平成11年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成11年度技術研究発表会
発表年月日 2000/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
田中康泰
只野数明
齋藤大作
抄録
豊平川は、古くから土砂流出による荒れ川として知られており、土石流や洪水氾濫による土砂災害が多発している。中でも昭和56年8月23日災害は、前線と台風の影響により、雨量が210mmを記録し計画対象区域での最大の被害が発生した。この災害を契機とし、昭和57年より特に災害の著しい渓流で豊平川直轄砂防事業は着手された。その後着実に土砂整備は推進され、事業着手以後の土砂災害は未然に防止されてはいるが、今でも上流山地には大量の不安定土砂の存在が確認されている。一方、現在の施設整備方針は従来行われてきた構造物によるものではなく、緑地整備もあわせた多角事業となりつつあり、樹林帯を砂防施設として砂防計画に取り入れる必要が生じてきた。これらを防災施設として取り入れるためには、土砂制御効果の把握を行う必要があり、そのため砂防林シミュレーションモデルを作成した。本報文は、豊平川の支川であり昭和56年8月災害時に、実際に土砂災害が起きた穴の川をモデル渓流として、砂防林シミュレーションモデルの作成とその精度検証について報告するものである。
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