従来からガラスびんのリサイクルは、びんを洗浄して再利用する方法(リターナブルビン)やびんを熱で溶かしてびんを作り直す方法(びん to びん)を中心に民間事業者により行われてきたが、平成9年度からは、市町村が分別収集し、びんメーカーや清涼飲料水メーカーから委託を受けた指定法人が中心となり再商品化すること等を内容とした「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(容器包装リサイクル法)」によりリサイクルの円滑化・拡大が図られている。しかし清涼飲料水の容器にペットボトルが使用される様になったことからリサイクル用のガラスびんの需要が落ち込み埋め立て処分するガラスびんが多くなってきている。現在、余剰となったガラスびんをほかの用途にリサイクルする為、ガラスびんを細かく砕き粒状にしたものをタイルやブロックなどに加工しているが、美しい色合いを出すためにびんを分別したり、微粉砕する必要があるため割高になることから、需要が増加しにくい現状にある。以上のことより、ガラスカレットを低コストでかつ簡単にリサイクルできる方法として、ガラスカレットを舗装用骨材の代替材料として利用する方法が考案された。本文では、アスファルト混合物にガラスカレットを10~30%代替した場合の性状を試験し、ガラスカレット入りアスファルト混合物(以下;ガラス混合物)の一般舗装への適用について報告する。 |