国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 寒地走行支援システムのユーザー受容性に関する研究

作成年度 2000年度
論文名 寒地走行支援システムのユーザー受容性に関する研究
論文名(和訳)
論文副題 平成12年度(道-27)
発表会 平成12年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成12年度技術研究発表会
発表年月日 2001/03/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
松澤勝
金子学
加治屋安彦
抄録
北海道の冬期道路は、滑りやすい雪氷路面や吹雪等に視程障害のため非常に厳しい運転環境にある。特に、視程障害時の事故は後続車からの発見が遅れやすいため、多重衝突事故に発展する事例も少なくない。多重衝突事故は長時間にわたり道路交通に障害を生じさせ、社会生活に与える影響も非常に大きい。これまで防雪柵や防雪林等、ハード面の対策施設の整備が行われてきたが、さらに効果的に事故を防ぐ新たなシステムの開発が急務となっている。こうしたことから、自動運転をはじめとするAHSの研究開発を行なってきた建設省土木研究所と、ミリ波レーダ等の寒地型センサーや、吹雪時の効果的な視線誘導システムの開発を行なってきた開発土木研究所が共同して、寒冷地AHS(走行支援道路システム)の開発を行なっている。寒冷地AHSは、気象や路面、前方車両の状況をセンサにより検知し、ドライバーに情報提供することにより事故防止を図るものであり、建設省土木研究所がセンサー技術の開発を、開発土木研究所がユーザ受容性の高い危険警告システムの開発と、これらを統合したパイロット・システムの開発をそれぞれ担当し、研究を進めている。ドライバーへの注意喚起の手段としては,道路情報板が一般的であるが、吹雪等には視認性が課題となるため、ある程度の延長にわたって線的に危険警告を行なうシステムが効果的と考えられる。この観点から、開発土木研究所では、発光警告可能な自発光式デリニェータの開発に取り組んでいる。本報では、1)実際のシステム導入を想定した実験道路において、被験者を用いた実車走行実験により、危険警告の有効性やユーザー受容性の基礎検討を行った結果、および、2)自発光式デリニェータの発光による効果的な危険警告手法を明らかにするため、ビデオ映像やコンピュータ・グラフィックス(CG)を用いた被験者実験によりユーザー受容性の評価を行なった結果について報告する。
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