国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 橋梁の長寿命化を目指した橋梁洗浄技術の開発

作成年度 2000年度
論文名 橋梁の長寿命化を目指した橋梁洗浄技術の開発
論文名(和訳)
論文副題 平成12年度(橋-16)
発表会 平成12年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成12年度技術研究発表会
発表年月日 2001/03/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
藤野戸宏樹
三田村浩
抄録
近年の橋長15m以上の鋼道路橋における架替え理由は、大半が社会的条件や要求性能の変化にともなうものであるが、鋼材の腐食や底版の損傷など上部構造の損傷が直接の原因とされるものも全体の約2割を占めている。1992年に制定されたISO9223(大気の腐食性を分類する方法)では金属の腐食の関与する因子は、様々な大気環境のうち、次のものが最も重要であるとされている。① 温度と湿度の関係による材料表面が濡れている時間(濡れ時間)② 大気汚染物質の二酸化硫黄(硫黄酸化物)③ 大気浮遊塩分(飛来海塩粒子)また、自動車の排気ガス等の汚れは、景観性を重視しカラーデザインを施した土木建造物も醜くする。さらに、汚れの存在により、耐荷力不足の原因となる疲労亀裂などの損傷の発見が遅れる可能性がある。そこで、著者らは凍結防止剤の散布と飛来海塩粒子の多い積雪寒冷地の海岸沿いに架設された鋼橋において、主桁に付着する塩分の付着性状を把握するとともに、スチーム、流水式超音波および水洗い洗浄方法の相違による付着塩分や汚れの除去効果を確認する試験を行い、スチームによる洗浄方法が洗浄面にむらがなく塩分や汚れなどを除去できることを確認している。しかし、スチームによる橋梁洗浄技術を実用化するためには解決しなければならないいくつかの問題がある。今回はその中から、スチームも含めた高圧水が塗膜に与える影響および洗浄による濁水の環境に与える影響について検討した。本文はそれらの結果について述べるものである。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.