作成年度 | 2000年度 |
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論文名 | 人工海藻による環境調和機能を付加した防波堤の開発 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 平成12年度(港-15) |
発表会 | 平成12年度技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | 平成12年度技術研究発表会 |
発表年月日 | 2001/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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伊藤卓也 | |
中山学之 | |
北原繁志 |
抄録 |
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近年の港湾・漁港構造物は沖合展開による大水深化が進行しており、藻類が付着する基質までの到達光量が少ない等藻場の生育には厳しい条件になっている。苫小牧港では、平成11年度に洗掘防止工として機能し、更に設置水深が比較的深い防波堤においても海生生物の蝟集、稚魚の保育場、ハタハタの産卵礁として機能するように人工海藻を設置し約4ヶ月間調査した。その結果、魚介類の蝟集といった一定の成果は得られたものの、①1年間を通した海域環境の検証、②季節ごとの効果の比較、③稚魚の保育場など機能ごとの人工海藻の適用性の検証が不足していることが分かった。このようなことから、平成12年度は、①継続調査によるデータの蓄積、②新たな環境調和機能を目指した人工物の設置及び調査を行い、環境調和機能を付加した防波堤の開発を図ることとした。その結果、平成11年度設置人工海藻継続調査においては、洗掘防止効果と新たに藻場創出機能としてコンブの着生が確認され、また、ハタハタの産卵を目指して平成12年度に設置した新たな形状の人工海藻には、日本で初めてハタハタの産卵が確認された。これらについて報告するものである。 |
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