作成年度 | 2003年度 |
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論文名 | コンクリートのスケーリング長期抑制に効果的な品質条件に関する一考察 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 北海道開発土木研究所月報 第600号 |
発表年月日 | 2003/05/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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構造部材料研究室 | 遠藤 裕丈(ENDOH Hirotake) |
構造部材料研究室 | 田口 史雄(TAGUCHI Fumio) |
構造部材料研究室副室長 | 嶋田 久俊(SHIMADA Hisatoshi) |
抄録 |
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冬期間、北海道などの積雪寒冷地では、塩化物系の凍結防止剤が路面に散布される。しかし、これら塩化物を含む融雪水は、凍結融解との複合作用でコンクリート表面がフレーク状に剝げるスケーリング劣化を促進する特性を持つ。本報ではコンクリートのスケーリング抑制に最適な品質条件に関する検討を行った。本報で得た成果をまとめると以下のようになる。 (1)スケーリング量は細孔径750A以上の細孔量と関連が見られる。 (2)打設面の細孔量が普通ポルトでは概ね0.15㎤/g、高炉B種では概ね0.10㎤/gまで減少すると大きな抑制効果が得られる。 (3)底面・型枠面では、普通ポルト・高炉B種とも細孔量が0.20㎤/gを越えるとスケーリング量が増大に転じる傾向にあるが、逆に概ね0.10㎤/g前後まで減少すると、モルタル粗塊の剥落が生じる可能性が高まる。 (4)高炉セメントのスケーリング抵抗性はコンクリート表面の組織に大きく支配されると言え、表面細孔量の減少を図り、試験水の浸透量を抑えることが抑制対策の基本と言える。 (5)本研究で得た成果をもとに、W/Cの決定フロー(試案)を作成した。 |
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