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 北海道内の2カ所の農業用貯水池における貯水と放流水の濁度軽減方策の検討

作成年度 2003年度
論文名 北海道内の2カ所の農業用貯水池における貯水と放流水の濁度軽減方策の検討
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 北海道開発土木研究所月報 第601号
発表年月日 2003/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
農業開発部 農業土木研究室松川 剛士(MATSUKAWA Goushi)
農業開発部 農業土木研究室中村 和正(NAKAMURA Kazumasa)
農業開発部 農業土木研究室長谷川 和彦(HASEGAWA Kazuhiro)
札幌開発建設部 農業開発第2課 第1調査計画係大野 隆(OONO Takashi)
抄録
 北海道内の農業用貯水池であるAダムとBダムにおいて、水温の鉛直分布や降雨流出水中の浮遊物質の貯水池への流入パターン、流入後の濁度の消散を調査した。  Aダム貯水池は、貯水容量に対する日流入水量や日流出水量の割合が大きく、貯水池内の水の交換が速やかに行われる。水深方向の水温勾配が小さく、降雨時に大量に流入する高濁度の水は、厚い濁水層を形成する。しかし、水の交換が速やかなために、貯水池内の濁度の低下はBダムに比べて速い。これに対し、Bダム貯水池は、水の交換が遅く、水温躍層が明瞭に形成される。対流期を除いて、流入水は水温躍層部分に進入する。秋期の降雨後に高濁度の流入水があると、比較的厚さの薄い高濁度水層が形成される。この層の濁度の低下は、主として流入水による希釈によるが、流入水量が少ないために、濁度低下は緩慢である。  濁度が比較的高いBダム貯水池では、潅漑期間終了後もある程度貯水位を維持して降雨時の濁度上昇を抑制するとともに、比較的低濁度の水深からの選択取水を行うことが、現時点で採用可能な対策であると考えられる。
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