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 豊平川における河畔林の伐採と生態環境との関係

作成年度 2004年度
論文名 豊平川における河畔林の伐採と生態環境との関係
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 北海道開発土木研究所月報 第613号
発表年月日 2004/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
開発工営社三田 賢哉(MITA Kenya)
環境研究室喜澤 一史(KIZAWA Kazufumi)
環境研究室矢部 浩規(YABE Hiroki)
環境研究室中津川 誠(NAKATSUGAWA Makoto)
抄録
札幌市を流れる豊平川では、洪水時における被害を低減するため、今まで様々な治水対策がとられてきた。それら対策のうち、治水安全度が不足している箇所の河畔林は、年度毎に区間を決め皆伐が実施されてきたが、1990年代後半からは、生態環境に配慮して伐採には間伐が採用されるようになった。ただし、どのように伐採を行えば生態環境への影響を最小限に抑えられるのか、河畔林の生態機能についての評価は未だ十分に検討されていない。そこで、本研究では、河畔林の生態機能の維持に必要な管理指標を抽出するため、河畔林と動物の生息環境との関係を、定量的な評価手法により調査・検討した。調査・検討の対象とする動物としては、鳥類と魚類を選定し、鳥類についてはその生息分布と林分規模や群落構造との関係を、魚類についてはその生息分布や摂食・成長状況と河畔林の有無との関係を、統計的手法により解析した。その結果、鳥類については、河畔林環境区分図との重ね合わせから、河畔林に依存する種が確実に生息し得る林分の規模、及び生息に適当と考えられる群落構造の傾向を示すことができ、魚類については、ヤマメの生息密度や成長状況の観点から、河畔林が分布することの優位性を示すことができた。
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