作成年度 | 2004年度 |
---|---|
論文名 | 寒冷地海岸コンクリート構造物の塩化物イオン量調査 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 北海道開発土木研究所月報 第618号 |
発表年月日 | 2004/11/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
材料研究室 | 小尾 稔(OBI Minoru) |
材料研究室 | 田口 史雄(TAGUCHI Fumio) |
材料研究室 | 嶋田 久俊(SHIMADA Hisatoshi) |
抄録 |
---|
寒冷地の海岸コンクリート構造物は、 塩害と凍害等との複合劣化を受けるなど厳しい環境条件下にある。 本報告は、 塩分供給下における凍害として多く見られるスケーリング劣化や中性化が塩化物イオンの浸透に与える影響を調査したもので、 塩化物イオンの浸透量を調査するために、 寒冷地の海岸で使用されている多くのコンクリート構造物からコンクリートコアを採取した。 その結果、 スケーリング劣化を受けた箇所は、 塩化物イオンの見かけの拡散係数が大きく、 また見かけの表面塩化物イオン量が小さくなる傾向を示した。 水セメント比とコアから求めた塩分拡散係数の関係はコンクリート標準示方書の推定式と比較した場合、 わずかに小さくなった。 一方、 海岸線付近の構造物の見かけの表面塩化物イオン量はコンクリート標準示方書における設計値よりも大きい傾向にあり、 厳しい塩分供給環境にあるものと考えられる。 表面塩化物イオンと拡散係数について検討を行った結果、 表面塩化物イオン量が小さいと拡散係数が小さくなる傾向が見られ、 また供用年数が長いほど表面塩化物イオン量が大きくなる傾向が見られた。 |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |