シンボルマーク独立行政法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 デンプン・セルロース系混合原料の酸糖化液のエタノール発酵特性

作成年度 2007年度
論文名 デンプン・セルロース系混合原料の酸糖化液のエタノール発酵特性
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第651号
発表年月日 2007/08/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
資源保全チーム(前 水利基盤チーム)大深 正德(OFUKA Masanori)
水利基盤チーム中村 和正(NAKAMURA Kazumasa )
アルコール協会研究開発部長山田 富明(YAMADA Tomiaki)
抄録
糖質やデンプン質、セルロース系の原料を混合した糖化液からのエタノール発酵は実施されていな い。その理由として、例えば、高温熱水処理や希硫酸加水分解法では糖化温度や糖化時間の差に伴う 糖の過分解を要因とする発酵障害が懸念されることなどがあげられる。本研究では、エタノール生産 施設の簡素化のため、デンプン質原料とセルロース系原料を混合した場合の低温濃硫酸加水分解糖化 液に対するエタノール発酵実験を行い、発酵障害の有無を確認して混合原料からのエタノール生産の 可能性を検証した。その結果は、以下のように整理される。 1)デンプン・セルロース系混合原料の加水分解後の糖濃度は、デンプン質原料とセルロース系原料 を単独で加水分解した場合の糖濃度と相関関係が認められた。すなわち、デンプン質原料とセル ロース系原料はそれぞれが単独に加水分解すると推察される。 2)15%YPD 培地で示される発酵特性と同等の発酵特性をデンプン・セルロース混合系のバイオマ スでも示すことが確認された。このことは、発酵阻害要因となる物質が存在しないことを示唆し ている。 3)以上より、デンプン質原料とセルロース系原料を混合して用いる場合、原料種ごとで分けている 糖化・加水分解までの工程を原料種ごとに分けないで同時に糖化する可能性が実証された。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.