国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 ダム貯水池におけるフォルミジウム由来カビ臭発生機構の検討

作成年度 2007年度
論文名 ダム貯水池におけるフォルミジウム由来カビ臭発生機構の検討
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第655号
発表年月日 2007/12/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水環境保全チーム横山 洋(YOKOYAMA Hiroshi)
水環境保全チーム山下 彰司(YAMASHITA Shouji)
抄録
本研究で対象としている滝里ダムでは、2002年から04年にかけ、夏季にカビ臭発生が確認されてい る。滝里ダムのカビ臭は、貯水池内で藍藻類の一種であるPhormidium tenue(フォルミジウム)が増 殖し、2-メチルイソボルネオール(2-MIB)が生成されたのが原因と推定されている。現在のところ、フォ ルミジウム増殖のきっかけとなる因子は明確ではなく、今後、効果的なカビ臭抑制対策の検討を行う にあたり、カビ臭発生のきっかけとなる条件解明が必要である。  本研究では、様々な条件下で藻類増殖試験を行った。最初に出水がフォルミジウムの増殖に及ぼす 影響を把握するため、河川水と湖水を混合してフォルミジウム単種培養試験を行った。その結果流入 河川水のSS に含まれるリンがフォルミジウム増殖に寄与することが示された。また現地湖水中に含 まれる混合藻類で培養試験を行った。その結果、窒素リン比(N/P)が比較的低く、リン濃度が高い場 合に藍藻類及びフォルミジウムの増殖が進むことが示された。
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