国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 地質的観点からみた黄金道路急崖の崩壊特性と斜面点検時の着目点

作成年度 2008年度
論文名 地質的観点からみた黄金道路急崖の崩壊特性と斜面点検時の着目点
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第664号
発表年月日 2008/09/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
防災地質チーム日外 勝仁(Katsuhito AGUI)
防災地質チーム伊東 佳彦(Yoshihiko ITO)
防災地質チーム日下部 祐基(Yuki KUSAKABE)
防災地質チーム岡﨑 健治(Kenji OKAZAKI)
抄録
国道336号の広尾町~えりも町間は、海岸沿いに急崖が連続し道路建設に多額の費用を要したことから黄金道路と呼ばれている。同区間では、平成15年9月の十勝沖地震に伴う岩盤崩壊、あるいは平成16年1月の体積42,000㎥のえりも町斜面崩壊など、岩盤・斜面崩壊が多発している。これらの崩壊は、国民の生命・財産を奪うとともに通行止め等により、国民に不便を強いており、より合理的な斜面評価・対策方法の確立が急務となっている。筆者らは同地域において岩盤斜面の崩壊履歴を整理するとともに、詳細な地表地質踏査により岩相、地質構造、過去の崩壊跡などを調査し、崩壊特性について検討した。この結果、この地域における崩壊要因として沸石に充填された節理や沸石の形成を伴うカタクレーサイト帯の分布が重要であることを明らかにするとともに、同地域における斜面変動形態及び点検時の着目点を整理した。同地域の合理的な斜面評価・対策のためにはこれらの成果を活用することが重要である。また、同様の手法で崩壊履歴の整理や詳細な地質調査・検討を進めることが、他の地域における崩壊特性や点検時の着目点を明らかにしていく上でも有効である。
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