作成年度 | 2008年度 |
---|---|
論文名 | シラン系表面含浸材による道路橋地覆コンクリートのスケーリング抑制効果-追跡調査3年目の評価- |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第668号 |
発表年月日 | 2009/01/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
耐寒材料チーム | 遠藤 裕丈(Hirotake ENDOH) |
耐寒材料チーム | 田口 史雄(Fumio TAGUCHI) |
北海道開発局建設部道路維持課開発専門官 | 河上 聖典(Kiyonori KAWAKAMI) |
寒地技術推進室道北支所 | 藤田 裕司(Yuji FUJITA) |
寒地技術推進室道東支所 | 村中 智幸(Tomoyuki MURANAKA) |
抄録 |
---|
凍結融解と塩化物イオンによるコンクリートの複合劣化の進行を抑える簡易的な方法の一つに、シラン系表面含浸材を用いる方法がある。この方法は、経済性と施工性に優れており、現場での施工実績は増加の傾向にあるが、合理的な耐久性照査法の確立には至っていない。そこで、スケーリング抑制効果を評価するため、北海道内の道路橋の地覆コンクリートで試験施工を行い、効果の持続性について追跡調査を行っている。本報文では、スケーリングの進行遅延効果を定量的に評価する視点から、3年目までに取得したデータの分析を行った。その結果、先行劣化を受けていない部材に施工したケースでは、スケーリング抑制効果の持続が確認された。これらのスケーリング速度をワイブル分布で解析したところ、比較的良好な表面含浸材は、スケーリング面積率の増加速度を少なくとも2.3 ~3.0倍遅延させる試算結果が得られた。一方、先行劣化を受けている既設部材に施工したケースでは、塗布区間の一部でやや大きなスケーリングが確認された。先行劣化の状況によっては、スケーリングが発生する恐れがあることから、施工前に適用の可否を検討する必要があると考えられる。 |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |