国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 防雪林の生育と植栽基盤の物理性の関係について

作成年度 2010年度
論文名 防雪林の生育と植栽基盤の物理性の関係について
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第688号
発表年月日 2010/09/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
雪氷チーム・地域景観ユニット(兼務)上田 真代(Masayo UEDA)
雪氷チーム松澤 勝(Masaru MATSUZAWA)
雪氷チーム伊東 靖彦(Yasuhiko ITO)
寒地技術推進室道北支所高玉 波夫(Namio TAKADAMA)
寒地技術推進室道北支所下道 純(Jun SHITAMICHI)
抄録
道路防雪林では、植栽後初期の生育の遅れが認められる箇所が存在する。道路防雪林は一般の森林 と異なり人工的に造成された生育基盤上に植林されるが、人工地盤への植林事例は少なく、初期生育 不良の原因についての調査報告もまた少ない状況にある。そこで、防雪林の生育基盤である土壌の物 理性に着目し、土壌断面調査、土壌硬度試験などの現地調査、採取土壌の分析、および樹木の生育調 査を道北の防雪林で実施した。  調査の結果、滞水箇所は生育不良の傾向にあり、透水性不良が生育不良の大きな要因であるとの結 論を得た。また、土壌硬度や土壌密度が大きいほど生育不良となる傾向が確認され、土壌の堅固さも 樹木の生育に影響を与える一因と推察された。  本報告で得られた防雪林の生育と植栽基盤との関係は、簡便な防雪林の生育不良の原因判定手法の 確立に向けて、基礎的資料として活用したいと考えている。
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