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 2010年2月28日に発生したチリ沖地震津波の結氷河川における河川遡上に関する現地観測

作成年度 2010年度
論文名 2010年2月28日に発生したチリ沖地震津波の結氷河川における河川遡上に関する現地観測
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第693号
発表年月日 2011/02/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地技術推進室道東支所矢野 雅昭(Masaaki YANO)
寒地河川チーム吉川 泰弘(Yasuhiro YOSHIKAWA)
寒地技術推進室道央支所石谷 隆始(Takashi ISHIYA)
北海道開発局小樽開発建設部岩内道路事務所所長(前 寒地河川チーム)髙橋 一浩(Kazuhiro TAKAHASHI)
抄録
本稿は、北海道の太平洋側の河川において、河川結氷期の2010年2月28日に襲来したチリ沖地震津 波の河川遡上状況の調査を行い、平成20年度の冬期に行った、樋門の開閉機能調査の結果と合わせて 考察したものである。調査方法は、津波襲来時に津波の河川遡上状況の現地撮影を行い、さらに観測 された潮位データ、河川水位データをフーリエ変換により解析し、津波の河川遡上状況を検討した。 その結果、最下流の水位観測所で河川を遡上する津波の最大波高が約0.15 ~0.3m であり、平均的な 遡上速度が約3.0 ~4.0m/s であったことを確認した。また、津波の影響で全面結氷している河川の氷 板の隙間から浸水し、冠水していく様子や、浮遊する氷板が上流に移動する様子が確認された。さら に堤内側の樋門呑み口水路にも水位上昇が生じた痕跡が確認された。
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