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 防波護岸における防砂シートの耐久性と対策工に関する現地実験

作成年度 2011年度
論文名 防波護岸における防砂シートの耐久性と対策工に関する現地実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第698号
発表年月日 2011/07/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒冷沿岸域チーム菅原 吉浩(Yoshihiro SUGAWARA)
北海道開発局港湾空港部港湾建設課港湾技術係長岩田 真(Makoto IWATA)
抄録
高波浪が来襲する防波護岸における防砂シートの耐久性と対策工の効果を明らかにするため現地実験を実施した。その結果、3m以上の有義波高が作用する時に技術基準上の最低規格の防砂シートには損傷が発生するが、対策工として粒径の小さい砕石によりシート下面にフィルター層を形成することにより、シートの損傷を低減できることが明らかとなった。また、引張強度および伸び率が大きいシートでは、フィルター層を設置しなくても損傷が全く発生しなかったことから、防波護岸のような波当たりの強い場所においては、シートの規格を上げる等の対策が有効であることが確認された。さらに、防砂シート付近に対する堤体前面および施工途中に背面から作用する波のエネルギーを比較すると、背面からの波は前面からに比べて相当エネルギーが大きく、高強度の防砂シートを使用しても損傷が発生したことから、護岸を整備する上で堤体背面からの波を防ぐことの重要性を明らかにした。
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