国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 重粘地における暗渠埋戻し土の物理的性状

作成年度 1990年度
論文名 重粘地における暗渠埋戻し土の物理的性状
論文名(和訳) Physical Properties of Backfilled Soil Zones Above Tube Drains in Heavy Clay Soils
論文副題
発表会 International Congress of Soil Science(国際土壌科学会議)
誌名(No./号数)
発表年月日 1990/08/12 ~ 1990/08/18
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土壌保全研究室横濱 充宏(YOKOHAMA Mitsuhiro)
土壌保全研究室斉藤 万之助(SAITOU Mannosuke)
北海道大学梅田 安治(UMEDA Yasuji)
土壌保全研究室石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo)
抄録
暗渠埋戻し土の性状を未攪乱部を対照として調査し、その排水機能に及ぼす影響を検討した。また、団粒形成剤の団粒の安定性や孔隙特性に及ぼす効果を室内試験で調査した。1)暗渠施工作業や営農作業により、埋戻し上部は下部よりも圧縮を受け、粗孔隙量は少なく、透水性も低い。2)埋戻し下部は上部や同じ深さの未攪乱部に比べ膨軟で容積重が小さい。埋戻し下部の単位重量当りの細孔隙量の実測値は、各土層の混合割合から計算した値より大きく、湿性化やグライ化による埋戻し下部の土壌構造の変化を示唆している。3)団粒形成剤の効果は土壌によって異なる。団粒形成剤は膨潤し、埋戻し部の粗孔隙を充填し、透水性を低下せしめる可能性がある。現場における団粒形成剤の効果については、今後、検討すべき課題である。
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