作成年度 | 1990年度 |
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論文名 | ため池の地震時安全性の評価方法 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1991/01/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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農業土木研究室 | 谷 茂(TANI Shigeru) |
京都大学農学部 | 長谷川 高士(HASEGAWA Takashi) |
抄録 |
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アースダム(ため池)の地震災害について解析を行ない、被害原因及び要因について検討した。これらの結果をもとに、既設アースダムの安全性を評価するための手法を検討した。[*]小規模なため池は、数も多く大規模なダムのように、詳細に耐震性を検討することは実用的には難しい。このため、堤体及び基礎地盤のN値及び土質分類から、簡易耐震判断を行なう方法を検討した。この方法を、日本海中部地震で被害を受けたため池、及び無被害のため池に適用した。この結果、簡易耐震判断法でも耐震性の判断がほぼ出来ることがわかった。さらに詳細な検討方法として、日本海中部地震で無被害、被害の事例に過剰間隙水圧を考慮したすべり解析を行ったところ、すべり安全率と天端の沈下率((沈下量/堤高)×100)、あるいは沈下量に相関関係が認められ、沈下率の推定が可能となることがわかった。この方法は過剰間隙水圧を考慮した動的応答解析と較べると、理論的にはかなり単純化している点があるが、ため池の地震時の安全性評価法としては実用的には有用な方法であると考えられる。 |
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