作成年度 | 2011年度 |
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論文名 | ウレタンで被覆補修した沿岸コンクリート部材の耐久性調査 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第703号 |
発表年月日 | 2011/12/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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耐寒材料チーム | 遠藤 裕丈(Hirotake ENDOH) |
耐寒材料チーム | 田口 史雄(Fumio TAGUCHI) |
耐寒材料チーム | 田畑 浩太郎(Kohtaroh TABATA) |
抄録 |
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コンクリート構造物の耐久性向上と長寿命化の重要性に鑑み、水や塩化物イオンなどの劣化因子の侵入を抑制する機能を有する種々の表面保護工法が開発・適用されている。その一つにウレタン被覆材がある。ウレタンは耐水性、伸び性能に優れ、吹き付け施工のため部材の形状が複雑でも継ぎ目なく連続的な施工が行える長所を有している。しかし、実環境下でのウレタンの適用性や効果に関する情報は十分整理されていない。そこで、適切な耐久性設計法の確立に必要なデータを得ることを目的に、無溶剤型ポリウレタン樹脂防水材が施工されて10年が経過した北海道沿岸のコンクリート部材において調査を行った。その結果、付着強度はコンクリート表面に存在する水分の影響を受けやすく、ウレタン施工時は表面水分率の管理を十分行う必要があること、また、ウレタン端部では水分供給などの影響により、付着強度の低下が進行しやすいことがわかった。さらに塩化物イオン量の実測値を用いて、差分法による塩化物イオンの浸透予測を行ったところ、本調査の範囲ではウレタンの適用によって塩害に対する耐久性が向上し、部材の機能保持が長期に亘って期待されることが示された。 |
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