作成年度 | 2011年度 |
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論文名 | 傾斜草地からの肥料成分流出抑制手法の検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第704号 |
発表年月日 | 2012/01/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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資源保全チーム | 中山 博敬(NAKAYAMA Hiroyuki) |
資源保全チーム | 大久保 天(Takashi OHKUBO) |
資源保全チーム | 横濱 充宏(Mitsuhiro YOKOHAMA) |
抄録 |
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土壌が堅密化した傾斜草地では、降雨時に表面流出が発生し水質負荷が生じる場合がある。そのため、酪農地帯における河川に対する水質負荷を抑制するためには、草地表面から排水路へ流出する負荷物質を低減させる必要がある。ふん尿スラリー散布に伴う草地表面からの水質負荷物質流出を抑制する対策としては、ふん尿スラリーを土中へ注入することや、草地表面の浸入能を増すことで表面流出水を低減させることが考えられる。そこで、北海道東部の傾斜草地において、草地表面に切り込みを入れてふん尿スラリーを表面散布し、人工的に散水する現地試験を実施した。その結果、降雨開始直後の1時間では、切り込みを入れた処理区の表面流出量が対照区と比較して約66%減少した。また、降雨量が50mm の場合での処理区の全窒素流出量は対照区と比較して約7割少なくなった。すなわち、傾斜草地では草地表面に切り込みを入れることで、降雨をすみやかに土中へ浸入させ、傾斜草地から排水路への水質負荷物質の流出を抑制できることが明らかとなった。 |
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