国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 中札内の農地における水熱収支

作成年度 1994年度
論文名 中札内の農地における水熱収支
論文名(和訳) The Water and Heat Balance of Farmland In Nakasatsunai
論文副題
発表会 Soil Moisture Control In Arid and Semi-arid Region For Agro-forestry(乾燥地および半乾燥地の農林業のための土壌水分制御)
誌名(No./号数)
発表年月日 1995/01/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土壌保全研究室小林 信也(KOBAYASHI Nobuya)
土壌保全研究室石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo)
抄録
1983~1992年まで、中札内村の普通畑で、付期間中の熱収支、地温および土壌水分張力(5月下旬~8月)を測定した。降水量(R)は帯広測候所の値を用いた。1)10ヵ年平均の純放射量(Rn)、潜熱伝達量(IE)、ペンマン法の可能蒸発散量(PE)および蒸発散量(ET)は6月に極大値を示した。2)10ヵ年平均で5月下旬および6月のPEとETはRを上回り、7月にはほぼ等しく、8月以降に下回った。3)10ヵ年平均で深さ5㎝と25㎝におけるpF2.5以上の日数割合は、5月下旬と6月で約40-60%であったが、7および8月では25%前後に低下した。4)2)と3)より、10ヵ年平均でも、5月下旬から6月までの作土の土壌水分は不足していると考えられる。5)日中のRが約500ly/日の晴天日で、土壌が湿潤な時にはRnの80%がIEに、約10%がHに配分されたが、乾燥した時にはIEに50%、Hに約40%が配分された。
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