作成年度 | 1994年度 |
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論文名 | ヨーロッパにおける家畜糞尿処理と環境保全 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 北海道開発局技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1995/02/21 ~ 1995/02/23 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土壌保全研究室 | 石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo) |
抄録 |
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ヨーロッパ3国(イギリス、オランダおよびデンマーク)での家畜糞尿に由来する課題の現況、行政的な規制および研究動向を調査した。[*]家畜糞尿に由来する課題は1)糞尿による地下水汚染(ヨーロッパの国々の大部分は飲料水を地下水に依存している)、2)糞尿を含む表面流去水による湖沼などの水系汚染、3)糞尿から揮散するアンモニアによる酸性雨に伴う植生や湖沼の変化、である。家畜糞尿排泄量とそれらを還元できる圃場面積との関係から、家畜糞尿に由来する問題はオランダ>デンマーク>イギリスの順でありこの順番で家畜糞尿に関する規制が厳しい。オランダでは肥料および糞尿に含まれる肥料分の散布量や散布時期の規制が年々強化されている。デンマークでも糞尿貯留容量の拡大や散布時期の規制が厳しくなっている。イギリスでは硝酸汚染の可能性が高い地域を指定し、そこでの低投入農業を奨励金をもって推進している。いずれの国々でも糞尿を肥料資源として有効利用する方向で進んでいる。酪農スラリーには殆ど曝気処理を行わず、地表面散布あるいは浅層地中挿入で圃場還元されている。 |
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