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発表 敷砂を緩衝材とする実規模逆L型落石覆工の重錘落下衝撃実験

作成年度 1996年度
論文名 敷砂を緩衝材とする実規模逆L型落石覆工の重錘落下衝撃実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会 落石等による衝撃問題に関するシンポジウム
誌名(No./号数)
発表年月日 1996/06/06 ~ 1996/06/07
所属研究室/機関名 著者名(英名)
構造研究室佐藤 昌志(SATOH Masashi)
室蘭工業大学岸 徳光(KISHI Norimitsu)
構造研究室西 弘明(NISHI Hiroaki)
北海道PC防災技術協会渡部 敏(WATABE Satoshi)
抄録
山岳地帯や海岸線に沿って山がせまっている地域にある道路には、落石による人命損失及び交通障害を防止するために落石覆工等が施工されている。特に北海道においては過去三つの大地震に見回れ、海岸部、山岳部では崖崩れによって交通網が分断されるという事態に至った。このような点からも落石覆工等による災害を防止し、より安全で円滑な交通を確保することのできる覆工の建設が求められており、合理的な設計手法の確立が急がれている。[*]PC製落石覆工の設計は現在落石対策便覧に基づいて行われている。便覧では、落石による衝撃荷重をラーメの定数λ=100tf/m2とする振動便覧式を用いて算定することにしているが、敷厚h=90cmの敷砂を設置した場合の緩衝性能に関する実験によれば、重錘衝撃力はラーメの定数λ=200tf/m2程度の場合に近似することや、伝達衝撃力が重錘衝撃力の1.5倍程度になることが明らかになっている。また、現実には各桁が頂版で横締めされているため、隣接桁の荷重分担が期待でき、載荷桁の荷重を低減できるものと考えられる。[*]より合理的なPC覆工の設計手法の確立のためには、実規模のPC覆工を用いた重錘落下試験を行い、その動的な挙動特性を的確に把握し、問題を解決していくことが重要であるものと考えられる。このような観点より、実規模のPC覆工を製作し各種実験を行った。本論文では上記実証実験において、特に現落石対策便覧に則して敷厚h=90cmの敷砂緩衝材を用いた場合の実験結果について整理し検討したものである。
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