作成年度 | 1996年度 |
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論文名 | 暗渠管内に生育した堆泥土の性状 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本土壌肥料学会北海道支部秋季大会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1996/12/05 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土壌保全研究室 | 高宮 伸章(TAKAMIYA Nobuaki) |
土壌保全研究室 | 石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo) |
土壌保全研究室 | 大矢 朋子(OOYA Tomoko) |
抄録 |
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機能不良を呈する暗渠排水の暗渠管内に生成した堆泥土の性状、組織および微生物を、堆泥土が主に由来したと考えられる埋戻し土を対照として調査した。[*]1)埋戻し土は黒褐色を呈するが、堆泥土は赤褐色を呈した。[*]2)埋戻し土は堆泥土に比べ、湿潤密度および乾燥密度は大きいが、含水比、強熱減量および炭素含量は小さかった。[*]3)埋戻し土のC含量(2.4%)の1.724倍は強熱減量にほぼ等しく、Cは腐食に由来すると考えられる。一方、堆泥土のC含量は埋戻し土の4倍近い8.9%であり、腐食以外のもの(例えば、無機能あるいは微生物菌体等)にも由来すると考えられる。[*]4)全分析の結果、埋戻し土の組成は地核とほぼ近似していた(ケイ素:70%、アルミ:12%、鉄:7%)が、堆泥土では鉄が過半(53%)を占めた。堆泥土は非晶質であった。[*]5)堆泥土の懸濁液には鉄酸化細菌の一種のGallionella層の存在が推定された。[*]6)堆泥土の生成には鉄酸化細菌という微生物が関与していると推定され、今後Cや鉄の形態とその経時変化を解明することが必要である。 |
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