作成年度 | 1996年度 |
---|---|
論文名 | 化学的風化に伴う岩石の性状の変化とその予測 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1997/01/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
鈴木 哲也(SUZUKI Tetsuya) | |
地質研究室 | 疋田 貞良(HIKITA Sadayoshi) |
抄録 |
---|
地表付近の岩石は常に物理的風化と化学的風化の2つの風化作用に曝されている。このうち物理的風化は岩石自体の物理的・力学的性質に影響を与えるのみである。これに対して化学的風化は、岩石自体の化学的性質、物理的・力学的性質および周辺環境にも影響を及ぼすより複雑な現象である。本研究では、黄鉄鉱を含む岩石の風化促進試験などの結果をもとに、化学的風化に伴う岩石の性状の変化およびその予測の可能性について検討した。[*]その結果、化学的風化の進行に伴い黄鉄鉱・方解石・スメクタイトなどの鉱物に変化が生じ、それに起因して岩石中から様々な物質が溶出することがわかった。この岩石の化学的風化が著しく進行した場合、岩石中から溶出する可能性のある物質の重量は岩石の総重量に対して平均数%、最大12%程度と見積もられ、これに伴い岩石の物理的・力学的性質が大きく低下することが容易に推定される。また岩石中からの物質の溶出量と化学的風化進行後のpHは新鮮な岩石の性状からある程度予測可能であることがわかった。 |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |