作成年度 | 1996年度 |
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論文名 | 酸性硫酸塩土壌の露出した切土法面における植生工法 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1997/01/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土壌保全研究室 | 石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo) |
稚内開発建設部 | 斉藤 惣一(SAITO Souichi) |
土壌保全研究室 | 横濱 充宏(YOKOHAMA Mitsuhiro) |
抄録 |
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酸性硫酸塩土壌が露出した切土法面に対して、施行費用が比較的安価な2種類の植生工法を試験施行し、施行後の土壌と植物の経年変化を調査した。[*]遮水シート工法では、植生基盤の強酸性化は防止されたが、根群域が遮水シート上の植生基盤のみに限定されたため、植物は十分な水分を吸収することができず、ほとんど枯死消失した。[*]中和工法では、植生基盤および酸性硫酸塩土壌層の強酸性化が抑制されたため、植物の根は、酸性硫酸塩土壌層に発達した亀裂に沿って伸長し、根群域は植生基盤と酸性硫酸塩土壌層を含めて厚さ20cmに達した。このため、植物は十分に水分を吸収することが可能となり、良好に生育した。また、酸性硫酸塩土壌層内の根群域の将来的な強酸性化は生じないものと推察された。[*]中和工法は、酸性硫酸塩土壌層を水分吸収のための根群域として活用し、養水分の供給源として人工的に形成する植生基盤の厚さを5cm程度に抑えることができる点で、経済的で有効な工法である。 |
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