国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 洪水時流速分布の計測と結果の解析

作成年度 1996年度
論文名 洪水時流速分布の計測と結果の解析
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会水理講演会
誌名(No./号数)
発表年月日 1997/03/17 ~ 1997/03/18
所属研究室/機関名 著者名(英名)
河川研究室宗田 徳彦(MUNETA Naruhiko)
北海道大学工学部土木工学科長谷川 和義(HASEGAWA Kazuyoshi)
北海道大学大学院工学研究科市埜 順也(ICHINO Jyunya)
河川研究室山下 彰司(YAMASHITA Shoji)
抄録
洪水時の流況を正確に把握しようとする試みが研究者の間で行われているが、本研究は、1996年8月23日に鵡川に生じた小洪水で、プロペラ式流速計とADCPを使用して得た流速分布や1981年8月23日に尻別川で発生した洪水流を模した非定常流実験による測定結果により、洪水時内部流の実態を明らかにし、洪水時の流況を把握しようとしたものである。[*]本研究の結果、以下のことが考察された。[*](1)流線型プロペラ式流速計は、小洪水で平均流速を得る場合に有効な計測方法である。[*](2)水位上昇期には、加速度項の効果を受けて、流速の勾配が対数分布より急になり、摩擦勾配が大となる。[*](3)水位ピークの近傍では、対数分布が成り立ち、摩擦勾配が水面勾配に近づく。[*](4)水位下降期では対数分布が成り立ち、摩擦勾配の増加があるとこれより流速勾配が急になる。[*](5)非定常流における対数則からのズレは、加速度項(逆圧力勾配)、摩擦勾配の効果によるものであり、構成式の式形は変化しない。[*](6)浮遊砂濃度は摩擦勾配の変化に対応しており、これが大きい場合に大きくなる。
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