作成年度 | 1996年度 |
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論文名 | 石狩川流域の水田の水管理に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1997/03/25 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土壌保全研究室 | 中村 和正(NAKAMURA Kazumasa) |
抄録 |
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北海道の水田では、冷害対策として、水田内水温の上昇を意図した間断取水がなされている。そのため水利施設には、時間変動を有する水需要に対応した用水供給ができることが求められる。同時に、維持管理の面からは取水の公平さを保つことが施設にとっての必要条件となる。このような背景から、石狩川流域を事例として、水田用水需要の時間変動の実態を明確にし、用水計画・施設計画において勘案されるべき事項を抽出した。その結果、圃場での水利用の自由度を確保するには、開水路系においては配水管理用水量の明確な位置づけが求められ、管水路系や複合水路系においては調整施設の容量の適切な算定が必要であることが明らかになった。また、従来から均等な配水を実施するために、開水路系では直接分水工の管理が、また管水路では配水ブロックの規模の適正化と圧力・流量制御用のバルブの設置が必要であるとされていたが、北海道では府県に比べて取水時間帯の集中の傾向が著しいため特に注意が必要であることがわかった。さらに、パイプライン化などの施設形態の変化に対して、圃場の水管理の変化方向を予測した施設計画が求められると考察された。 |
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