国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 分布型2成分分離バケツモデルによる長期流出解析

作成年度 1997年度
論文名 分布型2成分分離バケツモデルによる長期流出解析
論文名(和訳)
論文副題 農地開発と流出機構変化のモデル化
発表会 水文・水資源学会
誌名(No./号数)
発表年月日 1997/08/21 ~ 1997/08/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
農業土木研究室秀島 好昭(HIDESHIMA Yoshiaki)
農業土木研究室松岡 宗太郎(MATSUOKA Sataro)
日本工営㈱元木 佳弘(MOTOKI Yoshihiro)
日本工営㈱小野寺 勝(ONODERA Masaru)
所長星  清(HOSHI Kiyoshi)
抄録
農地開発等の経年的な土地利用変化に応じて、流出特性が変化する。筆者らは、これまでに網走川水系女満別川流域(115.5k㎡)を対象に、土地利用の変化が日流出波形を尖鋭(表面・中間流出の応答関数ピーク値が大きくなることが顕著)にしていることを明らかにし、成分分離則を取入れた分布型2成分分離ナッシュモデルの開発によって、およその流出再現性を確認している。[*]一方、このモデルでは水年に出現するspikyな洪水波形に再現性が低いことから、流出の早い成分についてモデルの改良を加え、また日蒸発散量を入力系で処理し、再現性のより高い流出モデルの開発を試みた。[*]開発したモデルは、①Mortonの補間関係式(佐渡、1996)を用いて推定した日蒸発散量を考慮し、②成分分離パラメータを使った分布型の2成分分離バケツモデルである。これらを使い長期流出解析を行った結果、水年の流況もほぼ再現でき、さらにこのモデルの適用で、土地利用(農地面積)の変化による流況変化を予測できることも伺えた。
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