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発表 地域の土地利用秩序に即した土地評価の試み

作成年度 1997年度
論文名 地域の土地利用秩序に即した土地評価の試み
論文名(和訳)
論文副題 仁木町における解析例
発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 1998/01/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土壌保全研究室横濱 充宏(YOKOHAMA Mitsuhiro)
抄録
仁木町を解析対象地域として、各地目の面積割合と各種自然立地条件(標高、傾斜度、傾斜方向、日射量および土壌)との関係を解析した。地域の農家が地域の自然立地条件を熟知した上で土地利用を行っているならば、各地目の面積割合は、各地目にとって好適な自然立地条件下で大きくなるはずである。そこで、本地域における各種自然立地条件の、ある条件区分(自然立地条件が標高の場合であれば、傾斜度0~3°や3~8°といった条件区分)における各地目の面積割合を、最も面積割合の高い条件区分における評点が100の最高点になるように評点化し、この評点による地域の土地評価を試みた。その結果、評点の高低は各地目の各種自然立地条件に対する適正の違いをよく反映しており、今回試みた土地評価手法は、解析対象地域の土地評価に有効であった。本評価手法は、既存の評価手法と異なり、地域の局地的な自然立地条件や各地目の競合関係等の影響を受けて形成された、地域の独自の土地利用秩序を評価に取り込んでいる点が大きな特徴である。今後は、土地区画の形状や農家の住居からの通作距離といった作業性におよぼす要因を評価に取り入れることが課題となる。
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