国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 鵡川における洪水時の物質輸送に関する現地調査

作成年度 1997年度
論文名 鵡川における洪水時の物質輸送に関する現地調査
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 1998/01/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
環境研究室新目 竜一(SHINME Ryuichi)
環境研究室渡邊 康玄(WATANABE Yasuharu)
抄録
森林を含む山地部、山麓部、平野部、河口・海岸部等における土砂の堆積、浸食をはじめとする物質供給に関わる生態系も含めた問題点に対して自然との調和を図った総合的な流域管理の確立が急務である。[*]実際、流域内の物質輸送については水系一貫した質と量の管理がなされていないのが実情である。河川を介して陸域から海域へと様々な物質が輸送・変換(流入、流出、移流、拡散、生産、分解、沈降、巻き上げ、溶出等)され、これらが複合的に作用しあって水の流れとともに質的・量的に変化しながら供給されている。これらの物質は生物の生長に不可欠な栄養塩類として利用されたり、逆に過剰生産活動により海域等の環境悪化を引き起こし、生態系に影響を及ぼすこともある。[*]本報告は、大量の物質輸送が行われている洪水時に鵡川において実施した現地観測結果について報告するものである。現地観測の結果は以下のとおりである。[*]①栄養塩類である窒素・リンの輸送に関して、洪水期間中は粒子性窒素・リンが大きく関与している。[*]②洪水期間中に輸送されるSSの大半は粒径約0.1㎜以下の微細砂及びシルトで構成されている。[*]③洪水期間中のSSは流量増加とともに細粒化し、減水期には洪水の初期状態へ戻るように粗粒化している。[*]④洪水期間中の河床材料は周期的に粗粒化と細粒化を繰り返している。[*]⑤SS供給源のひとつとして海岸堆積物が強く関係している可能性がある。[*]⑥SSの年間平均輸送量は約4.3×108㎏で約45%が融雪期(4~5月)に安定的に供給されている。
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