World Wide Web(WWW)サーバーと、操作性にすぐれたブラウザ・ソフトの登場により、インターネットが爆発的に普及した。またこれに合わせて現実社会でも電子メールの利用が急速に一般化しつつある。阪神大震災など大規模な災害時には、機関を超えた情報の共有にインターネットが大きな役割を果たしたとの報告も数多くなされている。[*]開発土木研究所が提唱する「ホワイトネット構想」は、インターネット技術をべ一スに、WWWサーバーの形式で降雪や路面凍結などの気象情報、ITV画像や除雪などの作業情報を関係者に提供するもので、特別な機器やソフトウェアを要することなく、簡単に情報へのアクセスが行えるものである。[*]ホワイトネット構想の実現化の第一段階として、各道路管理者の連携を深め、より効率的に道路情報共有化に関する議論と検討を行うため、「札幌圏道路情報高度活用連絡会議」が設けられた。「札幌圏道路情報高度活用連絡会議」では、社会実験として「97/98札幌圏道路情報共有実験」を行っている。これは、モデル路線を対象に、北海道開発局、日本道路公団、札幌市の管理する道路の情報をインターネット上で共有するもので、この実験を通じて、道路情報共有化に関する課題や問題点とその解決方法、および必要な情報などを明らかにして、今後の運用へ向けた検討を行うものである。 |