作成年度 | 1997年度 |
---|---|
論文名 | 暗渠管内の堆泥土の性状と組成 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 北海道農業試験研究推進会議 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1998/02/03 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
土壌保全研究室 | 大矢 朋子(OYA Tomoko) |
土壌保全研究室 | 高宮 信章(TAKAMIYA Nobuaki) |
土壌保全研究室 | 石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo) |
抄録 |
---|
暗渠管内の堆泥土の性状と組成をそれが主に由来すると考えられる埋戻し土を対照に調査した。1)堆泥土はゲル状で赤褐色を呈するが、黒褐色を呈する埋戻し土よりも炭素含量が高く、含水比も高く、容積重は小さかった。2)全分析の結果、埋戻し土では珪素6%、アルミニウムが12%、鉄が6%を占め、地核の値と近似したが、堆泥土では鉄が53%、珪素が8%、アルミニウムが3%を占め、埋戻し土とは大きく異なった。3)埋戻し土のX線回折では、幾つかの粘土のピークが認められたが、堆泥土にはピークは認められず、堆泥の主成分の鉄化合物は非晶質であった。4)堆泥土には茶褐色の綿毛状の物質の他に、螺旋状の物質が認められ、これは鉄細菌Gallionera属の代謝産物と類似しており、堆泥の生成には鉄細菌が関与していることが推定された。4)排水不良な暗渠の管内で堆泥が認められたため、この種の堆泥の対策は暗渠排水の機能保持が重要であると推論された。 |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |