国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 遠心模型実験による盛土の地震時挙動(その2)

作成年度 1997年度
論文名 遠心模型実験による盛土の地震時挙動(その2)
論文名(和訳)
論文副題
発表会 地盤工学会北海道支部技術報告会
誌名(No./号数)
発表年月日 1998/02/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土質基礎研究室林 宏親(HAYASHI Hirochika)
土質基礎研究室谷口 啓二郎(TANIGUCHI Keijiro)
土質基礎研究室西川 純一(NISHIKAWA Junichi)
抄録
ここ数年の北海道におけるいくつかの大地震によって、土構造物に大きな崩壊が発生しており、これらの地震被害を契機に、道路盛土においても耐震性に関しての検討が進められている。[*]そこで、盛土の強度、浸透水の有無などを変化させて動的遠心模型実験を実施し、盛土の耐震性を検討した。その結果、本実験の範囲内において以下の結論が得られた。①地震時における盛土の安定性には、盛土の強度が大きく影響を与える。盛土の強度が高い場合は、盛土内に浸透水が存在しても大きな崩壊には至らなかった。一方、盛土の強度が低い場合、浸透水が存在すると大きく崩壊する恐れがある。②盛土内に浸透水が存在しない場合、盛土内において加速度が増幅する。その度合いは、入力加速度の大小に依存する。③盛土内に浸透水がある場合、盛土内での加速度増幅が低減あるいは減衰する。この現象は、過剰間隙水圧の上昇と密接な関係があると推測され、過剰間隙水圧比が概ね0.3を越えたケースにおいて発生している。④盛土強度の低いケースにおいて、最大0.6程度の過剰間隙水圧比が生じた。すなわち、液状化には達していないものの、過剰間隙水圧の上昇に伴い有効応力が減少しており、それによって、盛土が大きく変形したものと考えられる。
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