国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 OTDRを用いた岩盤変位測定の可能性に関する課題

作成年度 1997年度
論文名 OTDRを用いた岩盤変位測定の可能性に関する課題
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会北海道支部年次技術研究発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 1998/02/07 ~ 1998/02/08
所属研究室/機関名 著者名(英名)
NTTアクセス網研究所野引 敦(NOBIKI Atsushi)
NTTアクセス網研究所倉嶋 利雄(KURASHIMA Toshio)
計測技販㈱猪又 秀一(INOMATA Shuuichi)
土質基礎研究室日下部祐基(KUSAKABE Yuki)
構造研究室中井 健司(NAKAI Kenji)
抄録
大規模岩盤崩落のような災害を未然に防ぐには、危険個所の特定、点検方法の改善はもとより、地盤や構造物の変状を的確に捉え、その発生場所およびその程度を早期に知ることが重要である。また、予兆を知ることが可能になれば、構造物・斜面の致命的な崩壊、またそれらの崩壊による災害を未然に防ぐことが可能となり、周辺地域の安全性を大きく向上させることができると考えられる。従来のひずみゲージ式の電気的センサにより連続的な計測を行うためには、多くのセンサを必要としさらに電力および信号ケーブルも多く必要となることから、設置・維持管理の面からも問題が多い。また、現在の技術では「点の情報」にならざるを得ず「線」もしくは「面」として連続的な計測は不可能であった。近年、ひずみゲージ変わる手法として、光ファイバー自体をセンサとして用いる分布型光ファイバセンサが注目されている。分布型光ファイバセンサは光ファイバの長さ方向の任意の点が外的要因(ひずみ、温度など)に対してセンサの機能を持つため、光ファイバに沿った物理量を連続的に計測することができる。[*]本稿では、ひずみ・損失統合型OTDRの基本構造、動作原理、モデル実験例を紹介するとともに、岩盤変位計測を行う上での今後の課題を述べる。
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