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発表 鉄筋腐食の進行抑制を目的とした既設コンクリート部材への表面含浸材塗布後6 年間の追跡調査

作成年度 2014年度
論文名 鉄筋腐食の進行抑制を目的とした既設コンクリート部材への表面含浸材塗布後6 年間の追跡調査
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成26年度土木学会全国大会第69回年次学術講演会
誌名(No./号数)
発表年月日 2014/09/10 ~ 2014/09/12
所属研究室/機関名 著者名(英名)
耐寒材料チーム遠藤 裕丈(ENDOH Hirotake)
耐寒材料チーム島多 昭典(SHIMATA Akinori)
抄録
寒冷地では凍結融解と塩化物の複合作用に起因するコンクリート構造物の凍害および鉄筋腐食が懸念される。そのため構造物の耐久性向上およびライフサイクルコスト縮減の観点から有効な劣化対策工が求められる。対策工の一つに表面含浸工法がある。この工法は、吸水抑制など所定の機能を発揮する表面含浸材をコンクリート表面に塗布・含浸させることで部材の耐久性を高める技術である。施工性や経済性に優れ、構造物の外観を変化させない等の長所を有する。本工法の適用対象は一般に新設や打換え直後の部材で、主に予防保全のために使用される。一方、近年は既存構造物を安全に長く使い続けるための取り組みが広くなされ、既設部材への表面含浸材の適用も検討されている。この背景に鑑み、著者らは劣化が比較的軽微な道路橋2 橋の既設部材を対象に、鉄筋腐食の進行抑制効果を評価する目的で表面含浸材の試験施工を実施し、現在追跡調査を行っている。本報では表面含浸材塗布後6 年間の追跡調査の結果について述べた。劣化の程度が比較的軽微であれば適切な材料を選定することで6年間は効果が期待される知見を得た。なお、ライフサイクルコストに大きな影響を与える対策工の効果・有効性の評価には継続的なデータの収集・検証が不可欠であり、構造物の長寿命化が求められる昨今の情勢に鑑み、今後も追跡調査を継続する予定である。
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