作成年度 | 1998年度 |
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論文名 | 農地の造成・整備による土壌の変化 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 物理性と微細構造 |
発表会 | 日本土壌肥料学会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 1998/04/02 ~ 1998/04/04 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土壌保全研究室 | 石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo) |
抄録 |
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農地造成や農地整備(暗渠排水、心土破砕や客土等)では大型の重機械が用いられ、性状の異なる複数の土層の混合や膨軟化だけでなく、意図しない土層の圧縮や水分移動の変化も生じる。これに伴い、土壌の微細構造や物理性の変化として把握される。1 改良山成造成畑の性状:表土扱い作業により土壌は圧縮され、これに伴い、軟粒状構造や亜角塊構造からクラック状構造に変化し、少量の面状孔隙が認められるのみで、粒団の内外の孔隙は運上の過程の圧縮により殆ど消滅した。さらに流理状の濃淡も認められ、土壌が圧縮と同時に練返しを受けたことを示した。2 暗渠排水の埋戻し土の性状:埋戻し上部の容積重は埋戻し下部より大きく、未攪乱部とほぼ等しかった。埋戻し土の粗孔隙量は上部と下部共に5%以下と少なく、一方、埋戻し下部の中孔隙と細孔隙量は埋戻し上部や未攪乱部よりも多かった。埋戻し部では上部と下部で異なる微細構造の変化が生じ、共に透水不良化していると考えられた。3 上記のような微細構造の変化の方向性を物理性と関連付けて解明することは、土壌劣化の未然防止あるいは劣化後の改善対策の確立に重要と考えられる課題である。 |
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