国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 酸性硫酸塩土壌の露出した切土法面の緑化工法

作成年度 1998年度
論文名 酸性硫酸塩土壌の露出した切土法面の緑化工法
論文名(和訳)
論文副題
発表会 北海道農業試験会議成績会議
誌名(No./号数)
発表年月日 1999/01/18 ~ 1999/01/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土壌保全研究室石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo)
土壌保全研究室横濱 充宏(YOKOHAMA Mitsuhiro)
稚内開発建設部斉藤 惣一(SAITO Soichi)
抄録
酸性硫酸塩土壌の露出した切土法面の緑化は法枠を打設し、厚さ20cmの良質土を置換する工法が採られてきたが、工費が高い(約16千円/m2)。そこで、遮水シートを敷設後、植生基盤を造成する区(遮水シート区(S区):5千円/m2)と、炭カル吹付け層を作成後、植生基盤を造成する区(中和工法区(T区):8千円/m2)で緑化を試験した。1)S区では、牧草種子は発芽・生育したが、造成2年後には殆ど枯死した。一方、T区の牧草は造成4年後でも繁茂していた。2)両区の植生基盤のpHは6-7であった。3)S区の酸性硫酸塩土壌の深さO-30cmのpHは造成2年後に5前後であった。T区の酸性硫酸塩土壌の深さO-1OcmのpHは造成2年後に4以下に低下したが、造成3年後の深さO-5cmのpHは5にまで上昇した。4)T区の酸性硫酸塩土壌の深さ20cmまでの易酸化性イオウ含量は造成3年後までに大きく減少した。5)造成4年後の5~1O月の植生基盤土壌水分はS区でpF4.2以上の時が多かったのに対し、T区では常時4.2以下で湿潤であった。以上から、中和工法では酸性硫酸塩土壌層での中和とS含量の低下が進行し、牧草根が成長して、水分を吸収できたため、牧草が生育でき、安価で有効な緑化工法である。
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