国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 北海道の未耕地土壌のモノリス作成

作成年度 1999年度
論文名 北海道の未耕地土壌のモノリス作成
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本土壌肥料学会
誌名(No./号数)
発表年月日 1999/07/30 ~ 1999/07/31
所属研究室/機関名 著者名(英名)
京都産業大学斉藤 万之助(SAITO Mannosuke)
土壌保全研究室石渡 輝夫(ISHIWATA Teruo)
土壌保全研究室宍戸 信貞(SHISHIDO Nobusada)
抄録
目的:造成農地における土壌の理化学性のバラツキを規定する因子を明らかにするため、空聞的変異および造成前後による時間的変異に関する定量的解析を行った。[*]方法:空間的および時間的変異の様式解析には「セミバリオグラム」、その変動様式を考慮した土壌特性値の等値線図作成には「クリッキング」などのジオスタティスティタス手法を用いた。対象は北海道雄武町(重粘土壌)、別海町(細粒火山灰土壌)、門別町(粗粒火山灰土壌)、豊富町(泥炭土壌)の造成農地である。それぞれ数haの試験地において数mから25mの間隔で土壌を採取し、pH、腐植含量、A層厚などを計測し、分析に供した(農用地造成改良工法調査報告書、北海道開発局1973-1976)。[*]結果:造成前農地の空間変異は重粘土壌で大きく、火山灰や泥炭土壌では比較的小さかった。これは母材である火山灰や泥炭が水平的な広がりを持って広い面積で均質に堆積したためと推測される。土壌特性値の等値線図はいずれの土壌でも作成できるが、その重要性は重粘土壌でより大きいと考えられた。[*]pHの距離0におけるバラツキ(ナゲット分散)は、泥炭土壌以外の未撹乱土壌では、標準偏差換算で約0.2であるが、人為的処理により相当増大した。一方、泥炭土壌では水によると思われる均質化のために他の土壌の1/3程度であった。[*]この農地造成試験は、処理区を設定し比較試験を行うことが本来の目的であったため、処理区内の空間の大部分は、処理区の配置に起因しているという特徴がみられた。[*]これは、統計解析の手法として、分散分析が適切であることを示しているが、解析や図示に当たって、手法の連携や対比も有用であった。
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