国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 自然環境調和型構造物における藻場の流速とウニの食害に関する研究

作成年度 1999年度
論文名 自然環境調和型構造物における藻場の流速とウニの食害に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会海岸工学講演会
誌名(No./号数)
発表年月日 1999/11/18
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水産土木研究室竹田 義則(TAKEDA Yoshinori)
水産土木研究室坪田 幸雄(TSUBOTA Yukio)
日本データサービス㈱袖野 宏樹(SODENO Hiroki)
水産土木研究室永田 晋一郎(NAGATA Shinichiro)
抄録
北海道では自然環境調和型として藻場機能を付加した構造物がいくつか施工されてきた。しかし近年ウニによる藻場への食害が生じている港もある。ウニの摂餌行動は周囲の流速に左右されることが知られており、本研究は、流速環境の違いにより食害を受けている藻場と受けない藻場とを対象に、現地における年間波高出現頻度と流況観測結果から、ウニの食害を受けない場合の摂餌限界流速の発生頻度を推定することにより、ウニの食害に対応した構造課計を、より適確に行おうとするものである。[*]調査結果から、流速により食害が生じていない藻場の摂餌限界流速(25cm/sec)の未超過確率は、コンブ成長期の春季(3、4、5月)を基準に判断すると30~40%以下であった。構造設計で藻場(小段)の流速未超過確率をこれ以下に設定することにより、食害を受けにくい藻場環境が得られると判断される。また水理模型実験の結果から、前面小段付消波不透過堤の流速環境は、天然コンブ礁(井寒台)の流況に類似しており、ウニの食害に対してはもっとも有利と判断された。
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