国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 泥炭地盤における低改良率固結工法と砕石マット併用工法の改良効果

作成年度 2014年度
論文名 泥炭地盤における低改良率固結工法と砕石マット併用工法の改良効果
論文名(和訳)
論文副題
発表会 (公社)日本材料学会・第11回地盤改良シンポジウム
誌名(No./号数)
発表年月日 2014/11/06 ~ 2014/11/07
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地地盤チーム橋本 聖(HIJIRI HASHIMOTO)
寒地地盤チーム山梨 高裕(TAKAHIRO YAMANASHI)
寒地地盤チーム林 宏親(HIROCHIKA HAYASHI)
寒地地盤チーム山木 正彦(MASAHIKO YAMAKI)
抄録
北海道には泥炭が表層部に堆積し、その下に粘性土層が続くような地盤を泥炭性軟弱地盤と呼んでいる。泥炭の工学的性質として含水比、強熱減量、間隙比などが極めて大きくせん断強さが著しく小さいため、泥炭性軟弱地盤上に早期に盛土を構築するにはセメントを用いた固結工法が採用されるが、泥炭の工学的性質を考慮して改良率ap=50%で実施される工事が多い。 そこで、より経済的で施工性が良い「低改良率(ap=10%)地盤改良と砕石マット併用工法」による試験盛土を実施し、盛土の安定性および周辺地盤への変形抑制効果を確認した。 試験盛土を実施した結果、低改良率(ap=10%)の改良地盤にも拘わらず、盛土法尻部に設置した改良地盤と未改良部の変形モードは同じ挙動を示し、複合地盤として機能することがわかった。また、砕石マットで採用されたジオテキスタイルのひずみは、盛土構築後も未改良地盤上で増加する傾向にあるが、設計強度に相当するひずみを大きく下回っており、砕石マットがある程度剛性を有する矩形構造物として、改良体間の不同沈下抑制に寄与することがわかった。
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