作成年度 | 2014年度 |
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論文名 | コンクリートの凍・塩害の進行に及ぼす夏季高温期の影響に関する基礎的研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第740号 |
発表年月日 | 2015/01/06 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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耐寒材料チーム | 遠藤 裕丈(ENDOH Hirotake) |
耐寒材料チーム | 島多 昭典(SHIMATA Akinori) |
抄録 |
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厳しい財政事情の下でコンクリート構造物の耐久性設計、維持管理を合理的に行うためには、供用期間中に耐久性が時間軸に沿ってどのように低下するのか、定量的に確認する必要がある。そのため、劣化予測技術の整備は必須である。とりわけ寒冷地では、凍結融解と塩化物の複合作用による劣化(凍・塩害)の進行予測手法の開発が急務である。一般に寒冷地の道路構造物は、冬季は凍結融解と凍結防止剤との複合作用を受ける一方で、夏季は高温環境下に曝される。本研究では凍・塩害の複合劣化の進行に及ぼす夏季高温期の影響を明らかにするため、塩水による凍結融解と夏季高温期を想定した乾燥・乾湿を交互に与える実験を行った。凍結融解のみ与える場合に比べて、乾燥・乾湿を交互に与えた方がスケーリング量、相対動弾性係数の低下量、塩化物イオン拡散係数の増加量とも大きい結果が得られ、凍・塩害の予測にあたっては夏季高温期の影響を適切に考慮する必要があることが示された。また、高温期に起きる膨張収縮挙動の程度に応じて既往の凍害予測式の係数の値を変化させて凍害予測、ならびに、差分解による塩化物イオン浸透予測を試みたところ、概ね予測値と実測値が整合した。 |
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