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発表 緩勾配湿地河川におけるSSフラックスの低下と有機成分の増加

作成年度 2014年度
論文名 緩勾配湿地河川におけるSSフラックスの低下と有機成分の増加
論文名(和訳)
論文副題 北海道東部風連川流域を対象に
発表会 日本地形学連合2014年秋季大会
誌名(No./号数)
発表年月日 2014/10/11 ~ 2014/10/12
所属研究室/機関名 著者名(英名)
地方独立行政法人北海道立総合研究機構地質研究所輿水 健一(KOSHIMIZU Kenichi)
水環境保全チーム水垣 滋(MIZUGAKI Shigeru)
北海道立総合研究機構地質研究所内田 康人(UCHIDA Yasuhito)
北海道立総合研究機構地質研究所檜垣 直幸(HIGAKI Naoyuki)
抄録
北海道東部風蓮湖の湖内環境を検討する上で、流入する風蓮川流域の浮流土砂(SS)について上流から下流への挙動を把握することは重要である。しかし、既往の研究において、出水時のSSフラックスやSS成分の割合(有機成分・無機成分の割合)が上流から下流にかけてどのように変化するのか検討された事例は少なく、風蓮川流域では調べられていない。そこで本研究では、風蓮川の上・中・下流の3地点において、2013年10月16-17日の台風26号に伴う出水時に流量測定およびバケツ採水を実施し(各5回)、SS濃度と強熱減量を測定し、SSフラックスと有機成分の割合を算出した。その結果、SSフラックスは下流ほど低下すること、SSの有機成分は下流ほど増加することがわかった。一般に、下流域のSSフラックスは上流に比べ増加すると考えられるが、本流域で低下した要因として、出水中の越流により流路外の湿地に土砂を堆積させた可能性が考えられる。さらに、SSの有機成分の割合が下流ほど増加した要因として、相対的に重い無機成分が流下中に河床や流路外の湿地に選択的に沈降堆積することで、SS中の有機成分の割合が相対的に増加した可能性が考えられる。
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