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 積雪寒冷地におけるひび割れ注入工法の耐凍害性と施工方法に関する検討

作成年度 2015年度
論文名 積雪寒冷地におけるひび割れ注入工法の耐凍害性と施工方法に関する検討
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第743号
発表年月日 2015/04/20
所属研究室/機関名 著者名(英名)
耐寒材料チーム内藤 勲, 島多 昭典(NAITOU Isao, SHIMATA Akinori)
北海道開発局帯広開発建設部帯広道路事務所第1工務係長下山 直也(SHIMOYAMA Naoya)
日本シーカ株式会社化成品建設資材本部シーリング・接着剤営業部北海道地区担当マネージャ竹島 康永(TAKESHIMA Yasunaga)
コニシ株式会社生産・研究開発本部浦和研究所研究開発第四部研究員尾藤 陽介(BITOU Yousuke)
日本国土開発株式会社土木本部技術営業部技術営業グループ副課長山内 匡(YAMAUCHI Tadashi)
電気化学工業株式会社インフラ・無機材料部門特殊混和材部技術課主事友澤 明央(TOMOSAWA Akioh)
日鉄住金セメント株式会社製品開発部製品開発課課長研究員金沢 智彦(KANAZAWA Tomohiro)
三菱マテリアル株式会社セメント事業カンパニーセメント研究所製品グループ主任研究員徳永 健二(TOKUNAGA Kenji)
抄録
コンクリート構造物のひび割れ修復は、ひび割れ幅や漏水等、一つのひび割れでも状態が異なっているため、状態に応じた修復を実施する必要がある。特に積雪寒冷地では、ひび割れ修復後に凍害の影響によると思われる再発事例もあり、より適切なひび割れ修復工法の選定と施工が求められる。本報告では、北海道内の補修工事における、ひび割れ注入工法の現状の整理と、その結果をもとに、注入材の未充填が、修復後のコンクリートの耐凍害性に及ぼす影響について室内実験で検証した。さらに、エフロレッセンスが析出したひび割れの修復方法を検討するため、エフロレッセンスの深さ調査と注入口を確保する手法により試験注入を実施した。現状調査結果では、ひび割れ幅に加え、エフロレッセンス(目詰まり)の有無により注入工法が選定され、さらに、注入後の充填確認調査では、冬期に注入充填率が低くなる傾向が見られた。また、室内検証実験では、注入材の未充填部が多いほど凍害劣化の影響を受け易いことがわかった。さらに、ひび割れ表面に詰まったエフロレッセンスを部分除去して注入口とすることで、比較的容易に充填性を高める施工が可能となることを明らかにした。
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