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発表 メタン発酵消化液の施用が牧草地土壌の団粒形成量に及ぼす影響

作成年度 2015年度
論文名 メタン発酵消化液の施用が牧草地土壌の団粒形成量に及ぼす影響
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本土壌肥料学会2015年度京都大会
誌名(No./号数)
発表年月日 2015/09/09 ~ 2015/09/11
所属研究室/機関名 著者名(英名)
資源保全チーム桑原 淳(KUWABARA Junn)
資源保全チーム横濱 充宏(YOKOHAMA Mitsuhiro)
資源保全チーム中山 博敬(NAKAYAMA Hiroyuki)
北海道大学大学院農学研究院石黒 宗秀(ISHIGURO Munehide)
抄録
大規模酪農地帯の広がる北海道東部の牧草地において,消化液などの有機性肥料の施用が牧草地土壌の理化学性や団粒形成量に及ぼす影響を明らかにするために,施用試験を行った.化学肥料区と比較して,原料液区および消化液区では表層土壌の炭素が増加しており,牧草地土壌においても有機性肥料の施用が土壌炭素貯留に有効であることが確認された.このような現象がみられたのは表層1層目のみであり,本研究では少なくとも5年程度の施用が必要であった.施用7年目の表層1層目の土壌では,消化液区において>1,000μmの画分のマクロ団粒が化学肥料区と比較して増加していた.消化液区の>1,000μmの団粒内には易分解性有機物および難分解性有機物が集積しており,短期的なマクロ団粒の形成だけでなく,長期的なマクロ団粒の維持にも消化液の施用が寄与していると推察された.マクロ団粒形成による土壌物理性への影響を検証したところ,化学肥料区と比較して明瞭な改善効果は確認されなかった.
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