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発表 山岳トンネルにおける時間依存性変状と地山弾性波速度に関する一考察

作成年度 2014年度
論文名 山岳トンネルにおける時間依存性変状と地山弾性波速度に関する一考察
論文名(和訳)
論文副題
発表会 2015トンネル技術研究発表会
誌名(No./号数) 2015トンネル技術研究発表会論文集
発表年月日 2015/02/27
所属研究室/機関名 著者名(英名)
(株)フジタ丹羽 廣海(NIWA Hiroumi)
(株)フジタ村山 秀幸(MURAYAMA Hideyuki)
防災地質チーム岡崎 健治(OKAZAKI Kennji)
地質研究監 伊東 佳彦(ITO Yoshihiko)
抄録
時間依存性変状の事例は,全国でこれまでにいくつか報告されている.北海道内の道路,鉄道トンネルでも,新第三紀の火砕岩類や蛇紋岩を主体とする地山で,供用後数年~数十年後に変状が顕在化する事例が報告されている.これらの時間依存性変状に対しては,それぞれの地質状況やトンネルの構造について調査,検討した結果に基づき変状要因の分析がおこなわれてきた.多くの時間依存性変状トンネルでは,膨潤性粘土鉱物であるスメクタイトや,塑性化による地山の強度不足が重要な変状要因の一つとして挙げられている.しかし,変状が時間依存性を有する原因について明らかにした例は無く,なぜトンネル掘削から数年~十数年の時間が経過した後に変状 が顕在化あるいは継続したのか,そのメカニズムを明解に説明した事例は無いと言える.本研究では,時間依存性変状のメカニズムを解明するとともに,合理的な点検,診断方法を構築することを目標としている.また,将来的には時間依存性変状のメカニズムに合った対策,補修方法を確立することを目指している.本稿では,室内実験と現場実験の結果から,岩石の劣化にともなう地山弾性波速度の経年変化傾向について考察した例を示す.
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