国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 Current State Of The Existing Concrete Pavement In Cold Snowy Regions

作成年度 2016年度
論文名 Current State Of The Existing Concrete Pavement In Cold Snowy Regions
論文名(和訳) 積雪寒冷地における既設コンクリート舗装の現状
論文副題
発表会 第15回 日中冬期道路交通ワークショップ
誌名(No./号数)
発表年月日 2016/10/13 ~ 2016/10/14
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地道路保全チーム上野 千草(UENO Chigusa)
寒地道路保全チーム安倍 隆二(ABE Ryuuji)
寒地道路保全チーム木村 孝司(KIMURA Takashi)
抄録
本文では、積雪寒冷地におけるコンクリート舗装の利用に際する課題抽出のため、長期間供用されているコンクリート舗装の評価を行い、積雪寒冷地特有の損傷を把握した結果を報告する。 調査の結果、積雪寒冷地特有の損傷事例として、以下が明らかになった。 1)路床土に凍上性の材料が用いられている箇所において、凍上や凍結融解後の支持力不足等の影響とみられる縦断ひび割れ、横断ひび割れが確認された。 2)融解期のFWD調査結果より、ひび割れ発生部は健全部の約2倍のたわみ量が確認され、支持力低下や凍上によるコンクリート舗装版と路盤の間に生じた空間の発生が示唆される結果となった。 3)スパイクタイヤによる摩耗により、舗装厚が不足し疲労ひび割れが発生している事例を確認した。 4)コンクリート舗装版中の塩化物イオン量は、海岸部の道路で特に高い値を示したが、海岸から離れた路線でも表面付近で高い値となった。これは冬期に散布される凍結防止剤の影響と考えられる。
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