作成年度 | 2017年度 |
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論文名 | 大区画水田における地下水位と湛水位の代表値の把握方法 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第768号 |
発表年月日 | 2017/05/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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札幌開発建設部農業整備課農業開発専門官 | 酒井 美樹(SAKAI Miki) |
水利基盤チーム | 越山 直子(KOSHIYAMA Naoko) |
水利基盤チーム | 中村 和正(NAKAMURA Kazumasa) |
抄録 |
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水田では、作物の生育状況や圃場条件、気象条件等に応じて水管理が行われる。地下水位制御システムが整備された大区画水田で、水管理状況の遠方監視や取水・排水の自動化を行う場合は、地下水位と湛水位の代表値の把握が必要である。大区画水田で観測した結果、灌漑期初期の地下灌漑で、取水停止に適した状態、すなわち圃場の地表面の大部分が湿潤状態となった時、作土層付近に設置した浮子ポールで測定した地下水位は地表まで到達し、地表面の状態に対応していた。一方、埋設した水位計で測定した地下水位は、この時にもまだ地表から-0.1mから-0.3mの範囲の値を示す地点があり、地表面の状態に対応していなかった。また、湛水状態の水管理に移行した後の湛水位は、風による吹き寄せにより圃場内で偏りが生じた。これらのばらつきと偏りを考慮して、地下水位と湛水位の圃場内の代表値を把握する方法を以下のように提案した。1)地下水位は暗渠間かつ心土破砕間の地点に深さ30~40cm程度の観測井を設置して測定する。2)湛水位は、地域の卓越風向に平行な2辺の各中間地点に水位計を設置し、5秒間の平均値を測定する。 |
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