作成年度 | 2017年度 |
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論文名 | 融雪期盛土のり面災害に関する基礎的検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 気候変動に伴う積雪寒冷地の地盤災害に関するシンポジウム |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 2017/06/02 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地地盤チーム | 山木 正彦(YAMAKI Masahiko) |
寒地地盤チーム | 林 憲裕(HAYASHI Toshihiro) |
寒地地盤チーム | 林 宏親(HAYASHI Hirochika) |
抄録 |
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融雪期に変状が生じた盛土断面に対し、融雪水を想定した2 次元浸透流解析を実施するとともに、その結果から盛土内水位を仮定した安定解析を行った。得られた主たる結論は以下の通りである。 ・過大と思われる融雪量を盛土に供給し、浸透流解析を行った結果、盛土はほぼ飽和した状態を呈し、水位も盛土上端に近いところに形成された。その条件で一般的な安定解析を行ったところ、すべり安全率は1.7程度あり、盛土は安定した状態と判断された。 ・水圧を考慮した安定解析を実施したところ、過剰間隙水圧u が15kN/m2 程度作用すると、盛土のすべり安全率Fs が1.2 程度となり、u が21kN/m2 程度作用すると、盛土のすべり安全率Fs が1.0 程度となった。 ・この結果は、融雪期の盛土内には15~20kN/m2 程度の過剰間隙水圧が作用(有効応力の減少)もしくはそれに相当する外力が加わっており、盛土が不安定な状態でる可能性が考えられる。 |
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