国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 構造物基礎杭の総合施工管理技術

作成年度 2018年度
論文名 構造物基礎杭の総合施工管理技術
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木建設技術発表会2018
誌名(No./号数) 土木建設技術発表会2018 講演概要集
発表年月日 2018/11/13
所属研究室/機関名 著者名(英名)
北武コンサルタント(株)冨澤 幸一(TOMISAWA Koichi)
北武コンサルタント(株)渡邊 忠朋(WATANABE Tadatomo)
寒地地盤チーム江川 拓也(EGAWA Takuya)
北海道大学大学院磯部 公一(ISOBE Kouichi)
京都大学大学院木村 亮(KIMURA Makoto)
抄録
多発する大規模地震の教訓から、各機関では橋梁などの杭基礎の設計時において高度な耐震照査による性能確保が求められてきている。この事は今後の杭基礎の健全性確保つまり長寿命化を目指すと同時に、実設計を的確に反映した構造物基礎杭の適正な現場施工管理法の必要性を示唆するものでもある。しかし現況においては、特に打込み杭や中掘り杭等の現場施工管理法は、熟練者の杭リバウンドK・貫入量Sの手動測定により算定した動的支持力や掘削オーガー回転数モニター目視によって打ち止め管理がなされている場合も多く有り、これらの旧態手法のみでは、個人差も含めて杭施工管理データの信頼性を損なう場合もあり得ると考えられる。そこでこれらを踏まえ、本報では、杭基礎に実設計に沿った常時および地震時の支持機能を発揮させるため、更には杭施工時の作業者の安全性確保・杭の適正な鉛直支持力判定を目的として、手動に代わり種々提案されているデシタル計測法や統合型装置等も精査し、杭(衝撃)載荷試験の活用も含めた打込み杭工法および中掘り杭工法の合理的杭施工管理手法を検討した。その結果例えば動的支持力式のみでは杭支持力評価が不明瞭な現場ケースもあり、杭施工においては従来管理法による一義的手法のみではなく、施工現場条件を勘案しかつ新たな計測技術を駆使したデータの総合的判断による杭施工管理手法の必要性の知見を明らかにした。本報列記の杭基礎の総合的管理技術は、上述要請により、行政および施工者支援を想定したものであり、構造物維持管理の観点からも今後必須の考察事項と判断される。
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